介護職は高齢者のサポートをするため、忙しさに追われて仕事のストレスがたまったり、高齢者とのコミュニケーションがうまくいかずに仕事がいやになるケースがあります。こうしたことを打開する1つの方法として思いやりの介護を意識することが重要になります。その理由として、お互いに信頼関係を築くことができ、コミュニケーションがスムースになることが挙げられます。これによって、高齢者は介護の担当者に感謝の意を表したり、自立して生活をしようとするポジティブな一面を見ることができます。そして介護する側は、仕事のモチベーションが向上したり、介助することの達成感を味わうことができます。

これらを実現するためには、日常業務に接遇マナーを取り入れることがポイントです。まずは、基本行動を知り、相手の気持ちになったサービスを意識することが大事になります。職場のマニュアルや勉強で習ったことをただ実践するだけでなく、相手が要求していることや困りごとを聞き出して、介助に取り入れることがポイントです。さらに、相手のことを知るためには傾聴も大事になります。日常会話で自分の意見を言うばかりでなく、相手の思いをとにかく否定することなく聞き続けることです。そうすることで、悩みや困りごとが分かるようになります。

最後に、忙しい時でもこれらのことができるようにすることです。作業に入る前に一呼吸したり、休憩を入れてリフレッシュしたりなど気持ちの切り替えをすることがポイントです。以上のことは研修を通じて学ぶ機会もあるので、自己啓発をすることも有効です。これらを含めて、介護職として思いやりの気持ちを育むための方法を実践することが大切になります。